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お客様の喜ぶ顔を見るために要望に応え続ける【(株)金丸食鳥】

【インタビュアー】特定社会保険労務士 杉山晃浩事務所 麻生 智加子

経営理念は「とにかく喜ばせる!」

お客様に喜んで帰ってもらうために色々な要望に応えてきました。

生肉はもちろん、一番人気のもも焼きや人気商品の鶏そばなどケースに並ぶ

金丸食鳥ができたのは、61年前で私と同じ年になります。
学校を卒業して、すぐ働き始め、以前は個人事業主でしたが、私の代から会社の組織にしました。

今年の7月3日で13年目を迎えた直売所の一番人気は、やっぱり「もも焼き」ですかね。
色々な加工商品がありますが、新商品はバンバンできるものではなくて、自分が食べて美味しくて、納得して人に出せるものじゃないと出せないと考えていて、スタッフみんなで試行錯誤しているので、時間がかかります。

もともとは、この直売所で生肉を売っていたのですが、どうすれば生肉を食べて美味しいね、と言ってもらえるかを考えた時に、「こうやって食べたらおいしいですよ」というメニューを考案して出してみたのが始まりです。

そうしたら、加工品の方が売れて、あら~と思っていました。

時間がなかったり、生肉から料理するのが面倒くさいということもあって、加工品の売上が多くなったのかなと思っています。

3年前から出している鶏そばは、化学調味料は使っていません。
全国の美味しいところに行って研究して、どうせ作るなら麺から!と思って製麺機も買って、ワンタンやチャーシューも100%手作りでやっています。
あっさりした中にも美味しいという、スッキリした美味しさを目指したかった。
お客様も年配の方も多いので、美味しい~といって買ってくれるのが嬉しいです。

しかし鶏そばは一週間に一回土曜日しかお店で食べられないから、周知はなかなか難しいんです。
平日など食べられないとわかると、お客様から文句が出て、「持ち帰りを作って」と言われたから持ち帰りを始めました。
持ち帰りを作ったら、その中に入っている「チャーシューが美味しかったからこれも持ち帰りを作って」と言われので、ラインナップに加えました。

全てお客様の言われる通りやってきました。

とにかくお客様を喜ばせる、喜んで帰ってもらうというのが、経営理念です。
そのために、対面式の販売形態をとりました。
13年前はオープンケース式が主流で、対面式にすることに反対意見もありましたが、お客様といろいろお話ができて、時にはお店の方向性の話や、お客様がどういう風に思っているのかという話など、聞くことができるんです。

そういった意見が、県外へ商品を発送するお客様へ反映される場合もあります。

対面式にして間違っていなかったと思っています。

話を聞きたい!

殺生する覚悟ができなかった

だからこそ人一倍感じる命の大切さ

先代の社長は私の父ですが、曲がったことが嫌いな昭和の親父という感じでした。

金丸食鳥で働き始めたころ、若いころは、真面目に仕事をしていなかったですよ。
海が近いので朝、昼、晩とサーフィンをしているような生活でした。

そんな私が変わったのは、父が体を悪くしてからです。
それはまだ、社長になる前の話ですが。

私は、生きた鶏を殺すことが、ものすごく苦でした。
正直やりたくなかった。
ずっと悩んでいて、なかなか腹がくくれなかった自分ももどかしかったし。

社長の仕事も、自分でできるかな?父がいなくなったら会社は潰れるかな?あの人だからできるんだろうな、と思っていました。
殺生を初めて行ったのは、34歳の時です。

父は、私が殺生はしたくないといったので、ずっとさせなかったんです。
そういう意味では優しかったんでしょうね。

誰かがしないとしょうがないという時は必ずやってくるんですね。
その時、いろいろ考えた結果、何が一番大事かというと、「無駄にしない」ということでした。
鶏の全てを無駄なく頂いて、初めて成仏するわけですから。
それは、今でもずっと考えていることです。

年に1回鶏供養もしていて、それで鶏が許してくれるかは分かりませんが、鶏の美味しい食べ方を研究したり、少しも無駄にしないという理念はずっともっています。

今でも、とても辛い作業ですが、だからこそ、命の大切さを学べたと思っています。

話を聞きたい!

大切にしている言葉は「感謝」

一人では何もできないという経験をたくさんしてきました。

これまで、失敗もいろいろありました。

人間って浮き沈みがありますよね。
自分では気づかないけど、下火になった時に動くと、何をしても悪い。
そんな時大きな失敗も経験しました。

落ち込んだ時は、こう見えて、とことんまで落ちていくタイプです。
底まで落ちたらあとは上を向くだけだと言われますが、なかなか上を向いていくという気持ちにはなれません。

でも、そんなときには、周りの人が助けてくれました。
家族を筆頭に、みんな、落ちていく自分を頑張って助けてくれました。

大切にしている言葉は、「感謝」です。
感謝しかないです。本当に全てに対してありがたいですね。

お客様に対してもですし、落ち込んだ時に支えてくれた家族や周りの人たちに対してもですし。

いつも悩んでいますが、だからこそ、一人では何もできないですから、「感謝」という言葉を大切にしていきます。

話を聞きたい!

将来のビジョンを立てづらい世の中

だからこそ今できることはお客様を大切にすること

「金丸食鳥」と彫られた石造りの門札は、大石石材店様のもの。上の鶏は大石社長作とのことでした!

将来のビジョン、3年後の経営目標として、今ある直売所の形のお店をもう一店舗出すか、鶏そばなど食べられる形のお店をもう一店舗出すか、ということを考えていました。

しかし、このご時世、先が見えにくいなと思っています。
うちも飲食関係だから、影響は大きくありました。

直売所は当初からテイクアウトだったので、多少お客様は増えたけど、総合的にはあまり変わりません。

県外の居酒屋さんなどのお客様は、今の状況が長引いてきて、やる気はあるけどお金が無くなって元気がなくなり、このまま辞めようかな、というところもあります。
逆に、また頑張りますからと立て直ししているところもありますが、以前と比べると、よくても6割戻ったかな、というくらいですよね。

今は、どうしたらいいか悩んでいるのが正直なところですが、方向性が決まったら、どんどん動いていきたいです。

なので、今できることは、お付き合いのあるお客様をどうやって大事にできるかだと思います。
それは経営理念にも繋がっていきます。
これまで、お客様がお客様を紹介してくれるという形で広がってきましたから。

正直、今は馬鹿言って、笑っておけばどうにかなるかな、と思っています。
元手がかからない方法です。
皆幸せになるし、下を向いていてもしょうがないですしね!

話を聞きたい!

会社情報

会社名略称. 金丸食鳥
会社名 株式会社金丸食鳥
理念・使命 宮崎市で61年鶏屋をしております、金丸食鳥です。
契約農家のおいしい鶏を、毎日社内工場にて処理解体し、「安全 安心 新しい」 宮崎の鶏をお届けしております。
お蔭さまで、直売店も13年経ちまして、お客様からの声で通販希望が多く、
この度少しずつではありますが販売することにいたしました。
小さな会社ですが、きめ細かな手作業にて、丁寧な製品造りを心がけております。

「新しい」は、こんなに美味しいを是非一度、ご賞味ください。
会社名 宮崎県宮崎市波島1丁目1-32
代表者名 代表取締役 金丸 道明
失敗談・成功談 成功談として、しいて言うなら、味付けの手羽先が思ったよりもうけていることですかね。

ある日、たくさん買っていただくお客様に、どう料理するのか聞いてみたんです。
そしたら、「焼くんですよ」と言われて驚きました。
手羽先は揚げるという発想しかなかったので、「焼くんですか?」と聞いたら、「焼いたら美味しいわ~」と。
揚げないからキッチンも汚れないし、絶対焼いたほうが良いよ!とのことで、キャンプにも持っていくんだ、なんて話も聞くことができて。

お客様から逆に教えられることもたくさんあります。
対面式でお客様との会話ができるから得られた情報ではないでしょうか。

手羽先ですが、たまに食べると、我ながら美味しいと思います♪
こんな人に会いたい 今はスタッフは4名で回しています。
理念共感採用を行っているので、経営理念に共感してくれる人材を探しています。

人手不足で私も朝7時から直売所に張り付いていて外にでることもできません。
土曜日は朝3時から仕込みで働いていますし。

工場の方も人手は足りていませんね。

この辺りは、年配の方が多くて、お客様としてはたくさん来ていただけますが、求職者はなかなか来ないですね。

対面式にするか、オープンケース式にするか悩んでいた時もスタッフに意見を聞いたり、商品もスタッフみんなで試行錯誤して作り上げてきました。

「とにかく喜ばせる!喜んで帰っていただく」という経営理念に共感してくれる方と一緒に働きたいです。

スタッフが増えたら、やりたいこともいっぱいありますしね!
事業内容 契約農家のおいしい鶏を、毎日社内工場にて処理解体し、「安全 安心 新しい」 宮崎の鶏をお届けしております。
その他 店内のケースの中には、
・もも炭火焼
・朝びきたたき
・手羽先(塩・ピリ辛)
・スティック(ピリ辛)
・鶏カレー
・つくね
・特製スープ(つみれ入り)
・鶏そば
などの加工品から、若鶏ももみなどの生肉が並んでいます。

「今日は久しぶりにたたきが食べたいな~」と思って自分の分をこっそり冷蔵庫に隠しておくけど、お客様から「どうしてもタタキが食べたい気分なんです!どうにかならないですか?」なんて言われて「仕方ないな~」と冷蔵庫から出してあげることもあるんだよ。と楽しく明るく話される金丸社長。

真空パックになったもも焼きは、北海道から沖縄まで全国配送可能です!

美味しい鶏加工品を楽しんで、金丸社長との会話も楽しむことができる金丸食鳥直売所に是非お越しください!

株式会社金丸食鳥 直売所
〒880-0837 宮崎県宮崎市 村角町前畑417番地
TEL:0985-22-6580
http://www.kanemaru-tori.com/page1
応募の流れ 当社にご興味のある方は、直接ご連絡ください。

株式会社金丸食鳥
TEL:0985-22-6580
採用定着士の事務所名 特定社会保険労務士 杉山晃浩事務所
採用定着士の氏名 麻生 智加子

話を聞きたい!

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社イイネ人材サービスを通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

事務所名 【インタビュアー】特定社会保険労務士 杉山晃浩事務所 麻生 智加子
住所 宮崎県宮崎市佐土原町下田島20034番地
事務所HP https://office-sugiyama.jp/
企業のセールスポイント クライアントの明るい未来の実現を、人軸(ひとじく)からコミットしています。
大切にしている考え方 立ち止まらずに、ポジティブに第一歩を踏み出しましょう。
事務所からのメッセージ 利益が出ているのなら、税金を払うよりも、未来への人材投資(採用・教育)に使いましょう。利益が出ていないのであれば、利益を出してくれるコア人材を採用しましょう。
従業員数 16名
保有資格 特定社会保険労務士、行政書士など多数

話を聞きたい!