未来志向経営者インタビューサイト「社長タイムズ」

人材育成の極意は『心』にあり!従業員教育の本質に迫る【合同会社N.K.VITA 代表取締役 工藤 直彦 氏】

【インタビュアー 採用定着士 勝川 秀興】

事業の概要とポップサービスの開始経緯

小売業から販促革命へ

ハーゲンダッツの販売数が全国のセブンで日本一を記録したPOPです✨

【「なないろポップ®」で全国の店舗を魅力的に!】

工藤オーナーは、コンビニエンスストアを2店舗運営しながら、「なないろポップ®」という手書きポップのサービスを提供しています。このサービスは、従業員が書くポップの負担とコストに対する疑問から生まれました。最低賃金の上昇により、手書きポップの労力に見合う効果を得られないと感じたことが、問題意識のきっかけです。そこで、クオリティの高いポップを定額で提供することで、販促効果を最大化しつつ、コストを抑える仕組みを作り上げました。

「なないろポップ®」は、全国のコンビニオーナーに向けて、従業員の手間を減らしながら、販促の現場で商品の魅力を最大限に引き出すためのツールとして利用されています。このポップは、手書き感が特徴で、商品を目立たせ、顧客の注目を集める効果があります。すでに全国で70店舗に導入されており、さらに多くの店舗での利用拡大を目指しています。長年の小売業経験と現場に根付いた知識が、このサービスの成功を支えています。

話を聞きたい!

マーケティングとサービスの普及方法

手探りのスタートから確信へ

他にもたくさんのNB商品のPOPが用意されています✨️

【 Instagramで広がる「なないろポップ®」、これからが本番!】

「なないろポップ®」のマーケティングは、まずInstagramを使った試験的な告知から始まりました。広告費をかけず、1年間のテスト運用でポップの品質や効果を見極め、試行錯誤を繰り返してきました。この1年で、サービスのクオリティが向上し、従業員や他のオーナーからの評価も徐々に高まりました。

Instagramを通じたプロモーションは、コストを抑えながらもサービスを広める効果的な手段となり、サービス開始当初は数店舗だった導入店舗も、現在では70店舗以上に拡大しています。今後は、さらなる成長と普及を目指し、これまでの実績を踏まえた本格的なマーケティング戦略にシフトする予定です。この1年の経験を通じて、工藤オーナーは「なないろポップ®」の将来性に自信を深めており、さらなる展開を視野に入れています。

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経営理念と従業員教育

心で繋がる職場作り

【形式より「心」を伝える教育が、従業員とお客様を笑顔にする。】

工藤オーナーが最も大切にしているのは、従業員が働きやすい環境を整えることです。自らがアルバイトから店長、そして独立を果たすまでの経験を経て、人材の力がいかに重要かを実感しています。特に強調しているのは「心」を大切にした接客です。従業員には単に形だけの挨拶や対応を求めるのではなく、真心からのサービスを提供することを指導しています。

従業員教育においても、形式的な指導に終始せず、心を通わせた接客を教えることが重要視されています。お客様に感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言うこと、心から「いらっしゃいませ」と伝えることが従業員に求められています。工藤オーナー自身が率先してこの姿勢を示すことで、従業員にその精神を伝えています。このような教育方針が職場に根付くことで、従業員同士のトラブルが減り、顧客満足度の向上にもつながっています。心の通った接客が、会社の成長と経営の安定を支えているのです。

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過去の困難と失敗

挑戦と成長を続ける経営者

【各種行政機関による調査を乗り越えた7年の軌跡。】

7年間の経営の中で、工藤オーナーは数々の困難に直面しました。特に各種行政機関からの調査をすべて受けたという経験は、他の経営者にとっても稀なことです。しかし、工藤オーナーはこれらの調査を「良い経験だった」と捉えています。経営上の問題を指摘され、改善を求められることはストレスフルな体験ですが、それが成長のきっかけになったと感じています。

さらに、コロナ禍において従業員が感染し、店舗を10日間閉鎖したことは、工藤オーナーにとって最大の試練でした。営業停止中も国の助成金を活用し、従業員の給与を保障したことで、従業員の信頼を失わずに済みました。店舗再開時には売上が戻るか不安もありましたが、結果的に95%のお客様が戻り、再開後の店舗運営も軌道に乗りました。こうした困難を乗り越えた経験は、工藤オーナーの経営力をさらに強化し、今後の成長につながる貴重な財産となっています。

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信頼関係と従業員とのコミュニケーション

信頼が生む再生の力

【失敗を許し、再び信頼を築く。心を重視する経営哲学。】

工藤オーナーは、従業員との信頼関係を非常に重視しています。過去に横領などの不正行為をした従業員もいましたが、工藤オーナーは「人は失敗することもある」と考え、解雇するのではなく再び信頼を築く機会を与えました。不正を犯した従業員でも、改善の意志があれば、その心の成長を信じ、再生の道を共に歩む姿勢を取っています。この寛大な姿勢は、多くの経営者が避けがちなリスクを伴いますが、信頼関係を再構築することで組織の強さを高めるという哲学に基づいています。

また、外国籍の従業員も多く、文化的な違いからトラブルが生じることもありますが、工藤オーナーは失敗を責めるのではなく、従業員自身が自己改善の意識を持つよう導いています。従業員が自らのビジョンを持ち、それに向かって行動できるようにサポートすることで、信頼に基づいた強固な組織作りを目指しています。このように、心を重視した経営哲学が組織全体に根付き、従業員の成長と会社の発展を支えています。

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会社情報

会社名略称. N.K.VITA 
会社名 合同会社N.K.VITA 
代表者名 代表取締役 工藤 直彦 氏

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取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社イイネ人材サービスを通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

事務所名 【インタビュアー 採用定着士 勝川 秀興】
住所 東京都小平市大沼町1-14-20-C
電話番号 042-313-6321
事務所HP https://www.saiyouteichaku.com/
大切にしている考え方 「なぜ、なんのため、誰のため。」をコアバリューの中心と考えています。この定義は「理由や目的を意識して、何が求められているのかを考え、行動する。」です。
事務所からのメッセージ 未来経営を始めると会社が加速し始めます!一緒に未来経営やりませんか?
従業員数 7人
保有資格 仕組み経営コーチ、採用定着士、社会保険労務士

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【編集後記】伴走者の視点

「人」と「心」を軸にした経営哲学に触れて

【人を信じ、心を重んじる。成功を生む経営者の哲学】

今回のインタビューでは、単なるコンビニ経営者の枠を超えた、事業者の熱意と深い哲学に触れることができました。手書きポップサービス「なないろポップ®」を通じて、従業員の負担を軽減しながら販促効果を最大化するという独自のビジネスモデルは、これまでの小売業の常識を覆すものです。従業員一人ひとりの「心」を大切にした経営理念は、数値や利益だけでなく、実際に働く人の気持ちや顧客との関係性を重視する姿勢が随所に現れていました。

さらに印象的だったのは、失敗やトラブルにも逃げず、むしろそれを成長の機会と捉える事業者の姿勢です。労基や税務、保健所の調査という多くの経営者が避けたい試練を経験し、コロナ禍においても店舗を一時閉鎖するという厳しい決断を乗り越えてきたその強さには学ぶべきものがあります。

また、特に感銘を受けたのは、横領や不正を働いた従業員に対しても「心」を見つめ、信頼を再構築する姿勢。多くの経営者がリスクと捉える場面でも、失敗を受け入れ、再び信頼関係を築くという経営哲学は、非常にユニークであり、経営における「人」の重要性を再認識させられました。

今回のインタビューを通じて、ビジネスの成功は単に数字や結果だけではなく、関わる全ての人との信頼関係にあるのだと強く感じました。

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