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“地域住民の在宅介護・医療を支えていく。UNITEON(ユナイトン)に込めた想いに迫る” 【株式会社UNITEON 代表取締役 高木 大輔氏】

【インタビュアー】オフィススギヤマ 麻生 智加子

大好きなサッカーを仕事にするため、それを支える事業を模索

地元への恩返しができる事業を始めたい

矢部FC U-15のTシャツと高木社長。玄関のロゴからも分かるように訪問看護とサッカー、違う分野ですが目指すところは「地域密着」!

起業した時のことを振り返ると、2つの想いがありました。

\1つ目:大好きなサッカーを仕事にしたい!/
起業前は、公立病院に就職して嘱託職員として2年間働き、その後役場へ入庁しました。入庁後も公立病院の事務を延べ15年、教育委員会へ2年間出向していた時期もありましたし、最後は総務課で働いていました。その間、何か自分でやりたい、独立したいという気持ちはずっと持ち続けていました。
教育委員会に出向した時に地元の矢部中学校サッカー部の外部コーチのお話をいただきました。
元々、ずっとサッカーを続けていたのですが、この外部コーチの経験から自分が好きなサッカーを仕事にしたいという想いが強くなりました。

\2つ目:地元への恩返しがしたい/
サッカーを仕事にしたい、という気持ちは日に日に強くなっていましたが、冷静に考えたら、サッカーの指導だけでは食べていけない。そこで、サッカーをすることを支えられるような事業はないかな、とずっと模索していました。
新しい事業を始めるなら、地元に貢献できるような、恩返しできるような事業が良い!
悲しいかな私が生まれ育った山都町は熊本県で高齢化率第1位の町です。
公立病院に勤務していた時、医療や介護を取り巻く環境について、そのニーズは高まるというのは見えていました。訪問看護の必要性も強く感じていて、偶然にも、私の妻や妹、家族に看護師や社会福祉士の医療介護系の資格を持った方もいました。
これらが全て結びついて、需要が高まるであろう訪問看護事業を始めようと決意しました。

サッカーを仕事にしたいがスタートですが、地域包括ケアシステムの一躍を担いたい!ということは起業時から強く持ち続けている想いです。

2022年8月 F.C. UNITEONフットボールアカデミー 設立
2023年4月 訪問看護ステーションSUMUTOCODE 設立
2024年4月 矢部FC U-15 運営

教育委員会にいたころに引き受けた中学校の外部コーチを7年ほど続けていましたが、昨今全国的に中学校の部活動が地域クラブに移行していくというタイミングで、去年そのお話をいただいたので、お引き受けしました。クラブ化して、私がオーナーとしてそのジュニアユースも指導していますし、自分の持っているアカデミーも指導している感じです。
【大好きなサッカーを仕事にしたい!】という想いが、形になってきています。

話を聞きたい!

UNITEON(ユナイトン)の由来

利用者様が住み慣れたご自宅で安心して暮らしていくために私たちがいる!

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株式会社UNITEONの名前の由来
 UNITE → 団結する 結束する 一体化する 合流する
 ON → 恩 くっつく 機能する

心を結び合わせて共同の目的を達成するため、
地域に貢献(恩返し)出来る同じ思いをもつスタッフ、会社をつくりたい

※共同の目的:地域住民の在宅介護・医療を支えていく
(高齢者に限定せず分け隔てなく)
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当社が運営している訪問看護ステーションSUMUTOCODE(スムトコデ)では、小児から高齢者まで利用者様がいらっしゃいます。
皆さんが安心して暮らしていけるように私たちがいると考えていて、安心して暮らせる環境を維持することが使命だと思っています。

訪問看護事業をスタートして今日まで、ありがたいことにクレームは0です。
職員に経験値の高い看護師さんがいるということもそうですが、職員には、「家族みたいな関係性」「家族のようにスムトコデを受け入れてくれる環境」をしっかり作っていこう、大事にしていこうといつも伝えています。

私が具体的な案を出して職員がそれに従うという形ではなく、看護師や理学療法士など、多職種の人が連携しながら、話し合って決めていくということの方が多いです。
自律した組織であってほしいという想いがあります。
何か問題が発生すれば私が責任を取るというスタンスでいます。

もちろんガバナンスは効いていないといけないと思うのですが、私も含め皆で話し合って、利用者様が安心して暮らしていける環境を維持、提供するために色々と決めていきたいと思います。

話を聞きたい!

2025年3月に開設予定の事業所

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスをスタート

地域密着型サービス事業として、定期巡回・随時対応型訪問介護看護というサービスがあります。
訪問看護の事業を始めるときに、一緒にこのサービスを始めようかなとも思ったのですが、訪問看護事業は初めてのことで、まずはどうなるか進捗や需要をみたかったので、やらずにいました。

スムトコデでは今は訪問看護のみ行っていますが、介護の部分を一体的に看ることができれば、利用者様にとってもっとメリットが広がるなと思ったので、3月に矢部地区に事業所を移転するのですが、その際に、定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスも始めることにしました。

どこかの訪問介護の事業所さんと連携するという形ではなくて、スムトコデで一体的、一元的に看た方が、絶対患者さんのメリットになると思っています。

また、利用者様の多くは矢部地区に集中しています。
もちろん山都町全域を対象としているのですが、需要が高いところに拠点を移して、手厚く看ていけたらという想いもあり、事業所の移転を決意しました。

矢部地区に拠点を移しますが、今の事業所は本社でもあるので今後も活用していこうと考えています。
訪問看護は移動時間がネックになるので、移動時間の短縮に繋がったり、職員の休憩場所が増えたりというメリットもあると考えています。

話を聞きたい!

事業の発展を支えた職員の営業力

自律した職員が多い理由に迫る

訪問看護事業を始めて、まだ2年弱ほどですが、ここまで利用者さんが増えたのは、とにかく職員が頑張って営業をしてきたということに尽きると思います。
地域包括センターや社会福祉協議会、居宅介護支援事業所や医療機関(地域連携室)に足を運んで営業してくれたことが、利用に繋がっているのは間違いないと思っています。
遠いところだと、お隣の宮崎県の延岡市まで営業に行ってくれました。
そういう頑張りから、宮崎県の高千穂町や五ヶ瀬町の利用者も実際いらっしゃいます。
職員が諦めずに営業に行ってくれたから、スムトコデを知ってくれて、利用まで繋がっているという部分が多いにあると思います。

また、私も役場で働いてきたし、地元でサッカーもやっているので、どこの誰がやっている会社かが分かる、見えると思うので、そこに親近感もあるのかなと思っています。

職員が自発的に動いてくれている理由を考えたのですが、今働いてくれている職員は、訪問看護や訪問リハビリをされてきた方たちなので、もともと訪問看護(リハビリ)の重要性を私以上に分かっていると思います。

利用者を増やす、というアプローチの仕方なども分かっているようです。
その上で、私が地域密着、地域貢献ということをいつも話していて、そういうことが上手く嚙み合って職員が自発的に自律して動くということに繋がったと思っています。

面接の時に皆さんに伝えているのは、ダブルワーク推奨しているよ、ということです。
うちで迷惑をかけなければ、どんな仕事でもしていいですよ、とオープンに伝えています。

だからなのか、1つの仕事だけやっているのではなくて、色々なことをやって、本業に活かされているような人たちが集まってきています。
実際に鍼灸をやっている看護師さんとか、ドゥーラといって産前産後の女性のケアをする活動をしているとか、理学療法士さんでも、パーソナルでマッサージをしていたりなどダブルワークをしている方や、色々な経験をされている方がいらっしゃいます。

利用者さんとのコミュニケーションでも生かされていますし、困ったことがあったときも、職員から助言をもらって解決することもあるので、今後も「ダブルワーク推奨」を前面に押し出していきたいと考えています。

話を聞きたい!

介護のニーズはあるが介護士が減っていく現状

介護職の雇用を作り出す新たなチャレンジ

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスを始めるにあたり、職員にも伝えていることがあります。
患者様のメリットは先ほど述べた通りいくつもあると思うのですが、もう一つ、介護職の雇用を作り出したいということです。

介護報酬が下がったり、介護士さんの処遇が悪かったりと、ヘルパー離れというか、介護離れ、働く人たちがいなくなる現状を、山都町でも肌で感じています。

また、訪問介護事業所が、スタッフの高齢化などの影響もあり、次第に閉鎖を余儀なくされています。

より高い給与を求めて介護職を離れていく現状も、実際に見聞きしています。こうした課題に対し、私は逆に雇用を生み出したいと考えています。山都町で介護職として働き続けられる環境を整え、転職せずに安心して働ける仕組みをつくることは会社の重要なミッションの一つだと位置づけています。

介護士の皆さんが、スムトコデで働きたい、働いて良かったと思ってくれるような、環境づくりを新しいチャレンジにしたいという想いがあります。

現在、新たに人を雇わなくても、運営できる体制ではあるのですが、今後需要が増えてくると、どうしてもマンパワーが必要になってくると思うので、お給料の面でも、働きがいのある職場の面でも、環境を整えていきます。

話を聞きたい!

会社情報

会社名略称. UNITEON
勤務先名 訪問看護ステーションSUMUTOCODE
会社名 株式会社 UNITEON
理念・使命 \会社経営の核/
起業時の想いでもある
・地域に貢献したい
・地域に根差したい
・地域に恩返ししたい
を核として会社経営を続けてきました。
今後も大切にしていきます。

会社の規模を大きくする、とか、県外に進出する、とかそういう想いは全然なくて、「地域密着」で行きたいというのが全てだと考えています。
本社住所 熊本県上益城郡山都町大平278-1
代表者名 代表取締役 高木 大輔様
失敗談・成功談 \仕事をする上で嬉しかったこと/
利用者様からの言葉ですね。
「スムトコデさんがいて助かった」とか「幸せだった」と職員から聞いたりすると、少しでも役に立てているのかなという実感があり、この事業をやっててよかったなと思う瞬間です。

\仕事をする上で苦労したこと/
苦労を苦労と思わない性格だと思います。
どんなことでも苦労と思ってやっていなくて、全て上手くいくためにやっていることなので、苦労と思ったことは無いです。

\大切にしている言葉・座右の銘/
【コツコツが勝つコツ】
この言葉は、サッカーを指導している子どもたちにいつも伝えている言葉ですが、コツコツやることが勝つための一番の秘訣だと思っています。

【人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり】
この言葉は、武田信玄の言葉です。
好きな言葉で色々な場面で使いますが、要は人が大事だよということです。
会社を大切に育てていくということは、つまり、職員さんや人を大事にするということだ、という想いがあり、この言葉をよく使っています。
3年後ー5年後の目標 \3年後の目標/
今年(2025年)で起業して3年目になるのですが、地域密着型のサービス事業:定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスを始めることを目標としていたので、1つ達成できるのかなと思っています。

\5年後の目標/
そして、5年後には、看護小規模多機能型居宅介護事業所(看多機)を開設したいと思っています。
訪問看護、訪問介護をベースにしながら、通いや泊まりを利用しながら医療ニーズの高い人や退院直後で状態が不安定な人、在宅での看取り支援など、住み慣れた自宅での療養を支える介護保険サービスを提供していきたいと考えています。
新規事業・チャレンジしたいこと \ダブルワーク推奨を私自身も実践/
ダブルワーク推奨と職員に伝えていますが、私自身も「会社経営」と「訪問看護事業所の運営」「サッカー事業」と行っていますが、もう一つ興味がある分野があります。それは林業です。
「国民病」とも言われる花粉症対策として、全国的に少花粉、無花粉スギへの植え替え(スギ人工林の伐採)の動きがあります。
植林をすれば終わりではなく、獣害や食害対策として苗を保護するためのネット張りや植林後、数年間は草刈りなどの管理をしなくてはいけません。
実際に現場で作業をしていますが、相当大変な作業になります。
林業も担い手不足が叫ばれている中ではありますが、日本の未来を考えた時には絶対に必要な事だと考えています。
担い手が少ないという事は競合が少ないということです。状況が揃えば事業として始めていきたいなと思案しています。

私自らが色々なことをやることでダブルワークをしやすい環境が作れているのかなと思っています。
こんな人に会いたい \色々な経験がある人、自分の趣味を大切にしている人/
「看護だけ!」など1つのことだけやっている方ではなくて、ダブルワークしたい方、色々な経験がある方、自分の趣味を大切にしている方を積極的に採用したいなと思っています。
それが、本業に活かされるようなことをやっている人が欲しいですね。
今からの時代、たぶんそういう働き方をしている人が強いかなと思います。
ダブルワークを推奨していることもありますが、色々な経験がある人、自分の趣味を大切にしている人と一緒に働きたいです。
事業内容 【訪問看護事業】
 訪問看護ステーションSUMUTOCODE

【サッカー事業】
 F.C.UNITEONフットボールアカデミー
 矢部FC U-15
その他 \落ち込んだ時はどうしますか?/
じっくりと考えることはあります。
考えるけどガクっと落ち込むことはありません。
「なんでそんなにポジティブなの?ちょっと病気じゃない?」
と妻に冗談で言われるくらいなので、落ち込むって本当にないです。
考えを巡らせることはありますけどね。

\休日の過ごし方/
とにかく、サッカーです。
休みの日はほぼサッカーの指導を行っていて、休日は遠征に連れて行ったりするので、家にいることは珍しいです。
たまに家にいるときは、家族とお出かけをしてリフレッシュしています。
応募の流れ 当社にご興味のある方は、直接ご連絡ください。

株式会社UNITEON
TEL:0967-72-9525
採用定着士の事務所名 オフィススギヤマグループ
採用定着士の氏名 麻生 智加子

話を聞きたい!

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社イイネ人材サービスを通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

事務所名 【インタビュアー】オフィススギヤマ 麻生 智加子
住所 宮崎県宮崎市佐土原町下田島20034番地
事務所HP https://office-sugiyama.jp/
企業のセールスポイント クライアントの明るい未来の実現を、人軸(ひとじく)からコミットしています。
大切にしている考え方 立ち止まらずに、ポジティブに第一歩を踏み出しましょう。
事務所からのメッセージ 利益が出ているのなら、税金を払うよりも、未来への人材投資(採用・教育)に使いましょう。利益が出ていないのであれば、利益を出してくれるコア人材を採用しましょう。
従業員数 16名
保有資格 特定社会保険労務士、行政書士など多数

話を聞きたい!