未来志向経営者インタビューサイト「社長タイムズ」

宮瀬食糧は、祖父が昭和25年にお米とお酒の小売り業として創業し、
父の代でセブンイレブンのフランチャイズ経営に事業転換しました。
父は昔気質で、コンビニ経営を始めた時も従業員さんがいるのにレジに立ったり
品出ししたりと、全部自分でやらないと気が済まない人でした。

三代目にあたる私は多店舗展開を考えていて、父と意見があわないこともありましたが、
酒屋を改装した一店舗だけでは経営が苦しくなり、土地を手放してでもお店をたたもうとした父を、「セブンイレブンに未来はある！」と説得しました。

そこから11年かけて3店舗に広げ、今は4店舗目のオープンを目指しています。

寡黙な父も、3店舗目の宮崎空港店がオープンしたときは、
開店から3日間、店先に立ってお客様に挨拶をしていました。
言葉では何も言いませんが、嬉しかったのかなと私も少し誇らしい気持ちになりましたね。

3年後には5店舗、10年後には10店舗に拡大することを目標にしています！
まだまだやりますよ！！

「一見どこも同じように見えるコンビニも、
なんとなく行きやすい店と行きにくい店がありませんか？
どこが違うと思いますか？」

私が一番最初にお会いした時に必ずする質問です。
たいていの人はこう答えます。
「店員さんが笑顔で挨拶してくれるかどうか」

そうです。お店の印象を決める重要なポイント、それは「笑顔」と「挨拶」です。
そのことをほとんどの人は知っています。
しかし実際に店先に立つと、「商品をスキャンしてお金をもらえばいい」と、
つい目の前の作業にフォーカスしてしまいます。

これまでの11年間で様々な個性豊かな方と出会い、一緒にお仕事をしてきましたが、
失敗しようとする人、売り上げを下げようとする人は一人もいません。
みんな一所懸命に何とか上手くやろうとするけど、
できない、やり方を知らない、自信がない、失敗が怖くて動けない。

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・相手の理解度やペースに合わせて
・上から教えたり押し付けるのではなく主体性を持ってもらえるように、やり方を伝え
・苦手意識を持ったり恥をかいて嫌な気持ちにならないように、成功体験を通して勇気と自信を与え
・仕事を好きになってもらう、ここで頑張りたいと思ってもらうこと
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これがオーナーの仕事だと私は考えています。

アルバイトで入った当初は人と話すことに対して苦手意識を持っていた大学生が、
卒業を前にアルバイトを辞めて教育実習に行くことになったと報告に来てくれたことがありました。
その時「ここで働くまで、自分が教育実習に行くなんて想像もしていなかった。
ここで経験を積んで、人と話すことが自然にできるようになった」
と言ってくれた時は本当に嬉しかったですね！

コンビニは、学生アルバイトさんやダブルワーカーさん、中高年のパートさんまで、
年代もライフスタイルも多種多様な方が働ける場所です。
もちろんお客様も様々な方が立ち寄ってくださいます。
ただのレジ打ちでしょ？と思われることも多いですが、
みなさんが想像しているよりも、実は色んな経験を積むことができますよ！

例えば、コロナ含め様々な状況の変化で今はできなくなりましたが、
数年前まではいわゆる全国年末商戦ランキングがありました。
全国のセブンイレブン1万8千店舗で、クリスマスケーキやお節などの売上を競い、トップ500店舗を発表するビッグベントです。

その時経営していた2店舗とも500位内ランクインを目指して、
パートさんたちとミーティングを重ね役割分担をして、
販促方法も自分たちで考えて実行しました。
結果、2店舗とも3年連続でトップ500にランクインすることができました。

パートさんたちにとっては通常業務にプラスアルファなので、
正直少し負担に感じる部分もあったと思います。
それでも目標達成に向けてスタッフ同士で協力し合いながら実行し、
やりきることで望んだ結果が得られて、みんなでその喜びを分かち合う、
良いサイクルが回っていました。

さらにスタッフ間の団結力も一層強まり、店舗としての成長にもつながりましたね。

今は全国ランキング発表はなくなりましたが、地区ごとの新商品販売ランキングなど
引き続き店舗全体で取り組んでいます！